焼却炉用再生油オイルバーナ納入・試運転調整
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業種産廃焼却炉メーカー A社様
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導入サービスバーナ選定・販売・試運転
① 使用燃料 / 軽質成分が含まれる再生重油
② 台数8台 / 200ℓ/h ×6基 ・ 120ℓ/h ×1基 ・ 80ℓ/h ×1基
③ 燃焼制御 / 比例制御式
④ 炉内圧 / 負圧(-70 ~ -100Pa)
■ 選定機種 ■
コロナ高圧噴霧式オイルバーナ SHPシリーズ (外部混合式 / 設計TDR 1:3)
~選定理由~
①
外部混合式はオイルノズル径が大きいためスラッジや燃焼残渣がノズル先端に固形化する可能性のある再生油には適している
②
内部混合式と比べてターンダウンはとりにくいが燃料と噴霧空気がそれぞれ独立しているため調整しやすい
③
供給油圧が低いため高圧の昇圧ポンプが不要となる
~現場設置においての感想~
◯ 炎周辺に飛散する未燃油がかなり少ない
◯ パッケージ型としたことで供給ユニットが不要となり省スペース
◯ パイロットバーナ、高圧噴霧ノズルが単独で取り外しできるため清掃がしやすいこと
◯ パイロットバーナの点火性能が格段に良い
× 内部混合型と比較すると噴霧空気使用量が多い
× 横向きや逆風の炉内空気に対して不安定になりやすい
炉内の空気の流れがバーナー燃焼方向対して逆または垂直である場合は、不完全燃焼、未燃油の飛散、炉壁に燃料が接触して発煙、バーナーノズルの液だれ、燃焼調整がリフトするなどの要因となりやすいため、燃焼筒の設置や、バーナ火口前部に懐を設けるなどの措置をご検討ください。
■ 当社担当者からのメッセージ
これまで焼却炉向けの再生油バーナは内部混合型を採用してきましたが、今回は燃料の昇圧ができないとの条件もあり自分としては初めて外部混合型を採用しました。
想像以上に使い勝手や燃焼性がよいと感じましたので、今後お客様にご提案できる幅が広がりました。
バーナの燃焼性能は設置環境で大きく左右されますので、できるだけ燃焼に適した炉内環境をご用意いただくことが大切となります。
また、それが現場でご苦労されない一番の対策に繋がりますので、バーナーのご購入と合わせて設置についてもお気軽にご相談ください。
本社・北陸BASE テクニカルG 森元 駿介