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主型(砂型)乾燥装置バーナ改造作業

■ 装置メーカー様が製作された創作バーナ…。 失火に悩まされる日々‥

ラインに乗った砂型の乾燥用として9つのガスバーナを下向きに設置した装置メーカーさんの創作燃焼装置。

なかなか考えられた素晴らしいものですが、導入から10年以上も失火に悩まされておられました。

装置メーカーさんはもともとバーナーの専門ではないため、納入時に客先担当者様のご要望を聞き意見を出し合いながら製作されたようです。

そのため、装置メーカー様はトラブル発生に対する責任は負えない条件で製作をされたようで、修理や改善対策の相談には乗れずお客様も大変お困りのようでした。

9つあるバーナのうち必ずどれかが失火してしまうが、隣のバーナが点火したことにより何とか引火していたような状態でした。

当然、朝一番はバーナーも周囲環境も冷めているために点火しないことが多く毎回リセットをして稼働しておられました。

熱仕舞の悪い形状

焼損してもメンテナンスのしにくい構造と、点火棒のはずれなど…


■ 改造をご依頼いただくまでの経緯…

このお客様からは、2つの工場で使用されるすべてのバーナを最低年1回以上×15年間欠かさず性能点検のご依頼を頂いております。

その中で今回の「主型乾燥バーナ」も点検対象となっていましたが、装置の構造上メンテナンス性が非常に悪く細部までの確認ができない状態であり、当該バーナーの検査は目視検査と点火試験のみとさせていただいておりましたが、いよいよ状態が悪くなり部品交換や細部検査が必要となってきました。

装置メーカー様はバーナ専門ではないため対応が難しく部品供給もできないことから当社にて問題点を検査し、改善をすることとなりました。


■ そもそものトラブルの要因は?


創作バーナのアイディアは素晴らしく、よく考えられているものでしたが、誠に残念ながらバーナ設計において細部までのケアができていなかったことが原因でトラブルを発生させていることがわかりました。

① フレームロッドの位置が悪く検知できない

② スパークロッドの固定が悪い、位置が悪い

③ 部品の老朽化と焼損

上記の3つの単純かつ複合的な要因のを改善することでトラブルをかなり軽減できると判断しました。


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熱仕舞については遮熱版の隙間を無くして再設置しました。


試運転調整


バーナ個別ごとの燃焼調整を実施しました。

フレームロッドの位置が悪くて検知できていなかったものは固定+調整にて大幅に検知が改善しました。

調整後データ採取し、点火試験10/10回清掃を確認、引渡としました。



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🔥 当社担当者からのメッセージ🔥

毎年の目視検査の結果で数年前より改善のご提案をしてきましたが、構造から作業は困難となることや、焼損が原因でもろくなっている箇所が分解作業の衝撃や接触により二次的破損することも予想できたため準備は多めにして作業に臨みました。

作業の結果、当初期待していた成果が得られましたのでね長年苦しまれていたトラブルも大幅に改善できたと確信しております。

ホクネツ株式会社では、そうした創作バーナのトラブルを相談する先がないお客様のお悩みを少しでも改善することもさせていただいておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

(本社技術 / 山本 良徳)

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