B・燃焼状態①

工場内燃料転換に伴う各種バーナ改造・製作及び現地施工・試運転調整

富山県内の大手都市ガス供給会社様より、K社の燃料をLPGから13Aに転換するための各種バーナーの改造・製作・施工・試運転調整のご依頼をいただきました。


■ 今回、対象となったバーナー


① 取鍋予熱用バーナー  50Aストレート形状 (コンプレッサエアバーナ/製作品)

② 取鍋予熱用バーナー  50Aストレート形状 (コンプレッサエアバーナ/製作品)

③ 取鍋予熱用バーナー  50A L形状 (コンプレッサエアバーナ/製作品)

④ 取鍋予熱用バーナー  50A L・L形状 (コンプレッサエアバーナ/製作品) 

⑤ 取鍋予熱、乾燥焚き用バーナー 80A L形状 (コンプレッサエアバーナ/製作品)

⑥ パイプバーナ  50A  T型   (製作品)

⑦ パイプバーナ  50A  T型   (当社納入品)

⑧ 真空式温水ヒーター バコティンヒーター GSAN-300BP 用ガスバーナー (オリンピア工業社製)


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GW中の工事で、工期は3日間。

派遣技師は延べで15名です。



🔥

各種パイプバーナーは既設品を流用し、ミキサーノズル孔とパイプ内の主ガス孔1200個分の径を広げました。

(袖火孔はそのままとしました。 村田さん、根気よく頑張ってくれました👍)

供給ヘッダーも新たに製作し、ホースで使用していたものをメタルフレキに変更しました。



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内部の詰まりもひどく、恐らくLPGでご使用の際も能力は出ていなかったものと推測されます。

復旧後、試運転調整を実施。

大変美しい炎になりました🔥🔥。

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各種取鍋予熱用バーナーはすべて新規製作させていただきました。


🔥 炎職人のこだわりポイント 🔥

これまでご使用されていたバーナーは燃焼空気の全てをコンプレッサーにて賄っていましたが、これではもったいないのでベンチュリーレギュレータ(㈱正英製作所社製VRシリーズ)とガス量確保のため低圧ミキサー(㈱正英製作所社製SMシリーズ)の組み合わせてして、小量のコンプレッサ空気で外気を吸引できるものに変更しました。


LPGガスがまだ併用で使用できたため、旧バーナーと新バーナーを並べて比較してお客様にご確認いただきました。

また、ガス流量も測定して13Aになっても能力が落ちていないことを証明しました。


A・燃焼状態
B・燃焼状態①
新旧比較テスト②
B・流量21m3・h
各種完成品は以下の写真の通りです。
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日本サーモエナー社製のバコティンヒーターのバーナーも更新し、試運転調整を実施しました。


🔥 炎職人のこだわり・2 🔥

ガス会社様設置のガバナの仕様から閉塞時に5kPaまで上昇する恐れがありました。

バコティンヒーターガス焚きバーナーに標準で付属されているパイロットガバナ付き電磁弁の最高使用圧力は3.5kPaとなりますので、再点火の際に電磁弁が開かずに不着火となる可能性が高くなりますので、今回は当該部品を最高使用圧力9.8kPaのオリンピア社AG-バーナー純正品に交換しました。

バコティンヒーターのガス焚きバーナーで不定期的に不着火が発生しているお客様がいらっしゃいましたら、閉塞圧を確認してみるのも解決の一つとなりますよ。

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