プラスチック生成油焚の再生油バーナを納入しました
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業種大手製薬メーカー R社様
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導入サービス再生油バーナ 設計・納入
■ お客様のお困りごと・ご要望
① 廃プラから生成された再生油(軽質・中質)を燃焼させたいが、これまでうまく継続して燃やせなかった
② 温度制御がうまく安定しない
③ 安定して再生油が燃やせるバーナーを提案してほしい
■ 納入品目
① バーナー本体 / UM-10 ( 60ℓ/h / 内部混合型二流体式/ ガスパイロット型 / コロナ社製)
② サプライユニット ( 3流体コントロール弁比例制御 / オールSUS仕様)
③ ポンプユニット (ベーンポンプ仕様 / 流量計・ダブルストレーナ仕様)
🔥 左) ポンプユニット
🔥 右) サプライユニット
🔥 左) 燃焼中
🔥 右) ノズルガン形状
🔥 炎職人のこだわりポイント 🔥
★ 油燃焼で大切なポイントとは? ★
油燃料は燃焼までの過程において一度ガス化させる必要があるため、より早くガス化させるためには油の粒子が細かいほうが有利となりますが、それと同じだけ大切なのが噴射された油粒子の大きさが均一でかつ整列しているかどうかということです。
★ 噴霧からみた油圧噴霧式とニ流体噴霧式との違い ★
油圧噴霧式は霧化性能は非常に良いのですが、二流体式と比べると粒子1つ1つの大きさと整列具合にばらつきが見られます。
(粒が細かいために噴射後の推進力が低くなり、微細粒子が燃焼空気や炎周辺の風にあおられることで噴射された粒子同士がぶつかって大きさや間隔が不均一になってしまう)
油粒子の大きさと粒子同士の間隔が均一であれば燃焼空気が1粒子に均等に配分されるため無駄な空気を減らすことができ、整ったきれいな燃焼となります。
また、ニ流体噴霧ノズルは噴霧された油の中に空気が混ざりますので、発煙のしにくさなども含め燃焼に有利に働きます。
★ 今回の機器選定のポイント ★
【バーナーノズルガン】
今回使用される廃プラ生成燃料は、中質と軽質油が単体または混ざった状態で供給される条件であるためノズル性能の良さが必要になりますため、油噴射性能に優れているコロナ超音波オイルバーナーガン「UMシリーズ」を選定しました。
UMシリーズはノズル内部に「ソニックゼネレータ」を内蔵し、高圧空気の力に加えて超音波の効果を有効に活用しているため、燃料の霧化と均一性能にとても優れた商品です。
【オイルポンプ】
スラッジ分の多い油のためギヤポンプでは寿命が短くなる恐れがありましたので、今回はスラッジに強く圧力もあげられる伏虎金属社製の「ラジアルベーンポンプ」を採用しました。
■ お客様の声
① 中質油・軽質油共に失火・発煙せず継続燃焼が可能となった
② 中質油使用時はターンダウン比は 1:5 まで確保できた(軽質油では 1:4)
③ 頻繁に発生していた失火や故障がほぼ無くなり、相当な改善効果が見られた。
🔥 当社担当スタッフからのメッセージ 🔥
以前、かなり質の悪い生成油用にバーナーを納入した経験を生かして今回の機器選定をいたしました。
今回の燃料はお客様のほうで抽出後に一度精製されたもので供給いただくため燃焼については比較的問題なく進むことができました。
発煙もなくなり、トラブルリスクも大幅に減少したことからお客様には大変喜んでいただくことができました。
納入からすぐに定期的にバーナ性能検査のご依頼もいただいており、4年経過した現在もその後の経過は良好でトラブルはありません。
最近市販されている再生油は比較的品質の良いものが多くなってきていますので、通常のパッケージ式の油圧噴霧式でも燃焼できるものも増えてきました。
ただ品質が粗悪なものや自社で精製される油などを燃やす際は高圧噴霧式がお奨めとなります。
高圧噴霧式はダイレクト点火が非常に難しいため、ガスパイロットバーナが必要となります。
ご用命の際は十分お気をつけてください。(本社/ 松本)