日本で最初にFAXを開発された老舗大手機械メーカー様の工場内の黒染め乾燥装置用ガスバーナ更新です。

毎年ご依頼いただく「バーナー性能点検」とその後の補修にて何とか性能を維持してきましたが、いよいよ製造メーカーが生産を中止したため、今後のことも考慮して更新をご提案しました。

■ 納入品目

小型ガンタイプガスバーナ／ FK-5R ( 58kW／LPG焚き／加藤鉄工バーナー製作所社製 )

■ 更新項目・製作設置

① バーナー設置作業及び取付架台製作

② 温度指示計の更新

③ 燃焼調整・データ採取

🔥 担当者の感想とメッセージ

このお客様は他にも連続塗装乾燥炉を2基所有されておられ、計3基の定期点検とその後の補修作業、そして予備部品の確保といった内容を20年間継続頂いてきました。(現在も継続中)

そのため、ここ20年間の緊急故障トラブルは、15年前の連休明けに発生した温度調節計故障の1回のみで、それ以外は生産中の故障は無く、定期検査の重要性を知る上ではモデルケースと言っても過言ではありません。

その意識の高さは、お客様自身が機械メーカーであられることも大きな理由になっています。

今回のバーナー更新をご依頼いただいた理由は、パーツ類の劣化と焼損に加えて、生産中止に伴いバーナー部品調達ができなくなったことにございます。

意識の高いお客様であるからこそ今回も素早いご対応をいただきました。

交換のため分解してみると、前のバーナーファンは静圧が低く、ノズルの特性上ゆっくり空気とガスが混合するために炎が赤く長く伸びてしまうために燃焼室の天井部分の1か所に慢性的な局部加熱が見られました。

今回選定した加藤鉄工バーナー製作所社製のFKシリーズは力強く短炎であるため、そのあたりの心配もなくなってお客様にも大変喜んでいただきました。

バーナー更新の際は、ぜひホクネツ株式会社までご相談ください。よろしくお願いします。

(本社リードエンジニア  山本 良徳)