焼却炉/再生油パッケージバーナー納入(岡山県)

設置対象/ 産廃焼却炉 (岡山県)納入バーナ/ SHP-MGT2000 他4基 (コロナ)
使用燃料/ 鉱物系再生油 (パイロット/LNG/時限式)納入範囲/ 販売・試運転調整

再生油焚パッケージ型オイルバーナを納入、現地試運転調整をご依頼いただきました。

■ ファン搭載型の200L/H焚再生油バーナです

再生油を一般的な油圧噴霧式バーナーにて燃焼させた場合、トロコイドポンプの短寿命化やノズル・ストレーナの頻繁な詰まりが発生することが多いため、当社ではこのような高圧空気にて油を噴霧する高圧噴霧式バーナーを採用します。

■ 先混合型の二流体式ノズルは先端で詰まりにくい

ノズル先端やディフューザーに燃焼生成物が蓄積・固形化するたびに頻繁な清掃が必要となります。

これは現場管理スタッフ様の日常的なストレスとなり、脱着を繰り返すことで取付部の摩耗や消耗も激しくなってきます。

■ 消火時に必ずノズルパージ(自動)をすることで詰まりを防止

消火毎に高圧空気ラインから分岐した高圧空気を油ラインに通して残油を炉内に吹き飛ばすことで輻射熱が原因でノズル先端で生成物が固形化するのを防ぎます。

■ 冷間時の不完全燃焼を抑える

焼却炉の多くは燃焼筒を設けず、炎の周囲にバーナー

空気以外の冷たい空気にさらされているため燃焼に必要な温度の確保が難しく、冷間時に発煙を伴うことが多くなります。

二流体式は噴霧される粒子の大きさが均一かつ整列しているため、冷間時の燃焼において発煙しない調整にしやすいという特長があります。

■ 担当者からのメッセージ

当社創業以来大変お世話になっている大手産廃焼却炉メーカーのA社様向けに、これまで汎用オイル・ガスバーナ、特殊バーナを多く納入させていただいた過程で、貴重な経験を数多く積ませていただくことができました。

焼却炉バーナーの調整は、ボイラや乾燥炉、工業炉と比較して大変癖が強く難易度が高いため、現場では原理原則や燃焼の基礎知識を駆使しながら目の前の現象を理解しつつ調整を進めていく必要があります。

当社技術スタッフにおいても経験がまだまだ浅い者も多く存在しています。

その中においても、高圧噴霧式バーナは調整がしやすい部類に入ります。

ただ、高圧噴霧式バーナは燃焼性能が高い反面、少しでもバランスを崩すと発煙や失火が発生するといったデリケートな側面も併せ持っています。

再生油燃焼においても実績が豊富でメンテナンス性もよいため、当社ではよくお奨めさせていただいております。

焼却炉バーナーでお困りごとがございましたら、お気軽に当社までご相談ください。

北陸ベース/森元