撹拌ファンを使用せずに炉内の温度分布をよくしたいというご要望に対し、ハイスピードバーナを採用したシステムにてご提案。
対象炉/ 工業炉・台車炉 (岡山県) | 採用バーナ/ ハイスピードガスバーナ HGS-3 (横井機械工作所社製) ×2台 |
納入範囲/ バーナー・制御動作監修・システム設計・設置・試運転 | 制御方式/ 比例制御(時間比例) |
■ 相向かい対角に2本のバーナを設置しました

ハイスピードバーナを2台、炉の左右側面に対角上に配置し、炉内を撹拌させながら炉内温度の均一化をはかりました。
■ 炉内撹拌はバーナーの噴射スピードが命
通常の比例制御ではmin燃焼に近づくにつれ、バーナーの燃焼噴射速度が低下します。そこで今回は時間比例式を採用して一定時間全力燃焼 ⇔ 一時消火 を繰り返す方法にてご提案しました。


どうしても、発生に伴って電磁弁動作の回数が過多となってしまう点についても対策いたしました。
■ システム設計と設置工事も
当社ではバーナーシステム設計に加えて、炉体への組付(機器設置・配管・二次配線)と現地設置後の試運転調整まで担当させていただきました。




■ 炉内温度差は±2℃
炉内8点の温度分布監視による温度差は±2℃となり、お客様のご要望された±5℃をクリアできました。
■ 担当者からのメッセージ
今回は「ハイスピードバーナーの特性を失わず温度を均一にする」をテーマに設計しました。時間比例式採用により従来使用するコントロールモーターなどが不要となった分以下のメリットが生まれております。
・機器コストが削減 ・ スッキリした設置状況 ・ 誰でも簡単にできる燃焼調整 ・優れたメンテナンス性
とてもよい成果が出ましたので、お客様も機器メーカー様にもお喜びいただけました。
北陸BASE / 田下