大型非鉄金属溶解炉 / 老朽化に伴うオイルバーナの更新(岐阜県)

対象機器/ 大型金属溶解炉設置バーナ/ YLP-6 (横井機械工作所社製)
納入範囲/ 機器販売・システム設計・設置・試運転使用燃料/ A重油

■ 40年も使用したオイルバーナ

40年間ものあいだ使い続けたオイルバーナもいよいよ寿命を迎え、バーナーの更新をご依頼いただいたと同時に制御盤からシステムの見直しも合わせてさせていただきました。

■ 長く使える横井機械工作所社のYLPオイルバーナ

低圧噴霧式バーナYLP型は、取り扱いが容易かつ堅牢がうりのベストセラーバーナーです。このお客様ではその他の炉でも20年・30年いまだ現役で使用されております。

■ パッケージコントローラ採用により安定した調整ができるようになりました

YLPバーナーはバーナー本体にある1本のアームを動作させることで空気と油が比例して変化できる構造となっています。油供給については減圧弁を採用しているため燃焼量が変化しても一定の油圧供給が確保されますが、空気についてはダンパー開度により供給圧が変化するため、調整の際に油減圧弁の微調整をしつつ上下燃焼を繰り返して徐々に合わせていく手法がとられます。

これがまた難しい。

一度調整が狂うとお客様での自力再生が難しい状況でした。

そこで、岡谷精立工業社製のパッケージコントローラPECを採用し、燃焼量が変化しても空気供給圧が一定になるようにしました。

これでお客様の調整も簡単になります。

■ 担当者からのメッセージ

設備が設置されているのがピットの中であり、また炉体や配管類の老朽化が激しいため配管や付帯機器機器類はほぼ更新させていただきました。

今回のバーナーも40年間使用されていたものの、自動制御は切り離され、ガスパイロットは手動点火となり、いつ事故が発生してもおかしくない状況でありました。今回の更新工事にて安全面強化の見直しもできましたので今後は安心してご使用いただけると思います。

関東BASE / 新村