対象装置/ 非鉄金属大型溶解炉 (岐阜県) | 納入バーナ/ GPN-122WEM (加藤鉄工バーナー製作所製) |
納入範囲/ 設計(システム・制御盤)・納品・現地工事・試運転調整 | 燃料/ A重油 |
大型非鉄金属溶解炉用のオイルバーナ更新にともなう自動化改造のご依頼をいただきました。
■ 交換前

ロータリー式オイルバーナをご使用されておられましたが、部品調達が難しく、近年は時々失火も発生するということで、更新のご依頼をいただきました。
制御についても改善のために新規で設計・製作させていたきました。
■ 設置工事






旧バーナを取り外した部分に製作した取付フランジを設置し、そこに新バーナを設置しました。
ファンは一時燃焼カット後の復旧までや、使用後のパージ運転時間が長いことを考慮してオイルポンプ別置型としました。
■ 試運転調整
燃焼調整(排ガス測定)と溶解運転立会いをさせていただきました。
火力もUPし、手動調整も不要となり、使い勝手もUPしたとお喜びいただきました。



■ 担当者よりメッセージ
ロータリーバーナーはターンダウン比が大きく取れる特長があるものの、すでに自動制御はされておられなかったということや緻密な制御は不要とのことと、できるだけ部品調達が良いメーカーさんのバーナでの選定としてほしいといったお客様のご要望内容を総括した結果、今回は㈱加藤鉄工バーナー製作所さんのGPN-122WEM(比例制御)型を選定しました。
制御は3位置制御となりますが、できるだけLoノズルサイズを落として、一時消火しにくいようにセットしました。
昨今、燃焼調整の無人化が当たり前にされているなかにおいて、いまだに職人芸的な手動調整をされている炉も存在しています。
当社のご提案は、必ず松竹梅の最低限スペック~ハイスペックまでの検討をさせていただき、そのなかでお客様に合った費用対効果のプランをご相談いただきながら決定するスタイルにてすすめさせていただいております。
ハイスペックな提案は最高のパフォーマンスを発揮してくれる一方で、ときには実運用において使いこなせなかったり、使ってみたが不要であったということも多々見られますので、
① お客様にとって無意味な投資とならないように
② 当社の独りよがりの提案とならないように
その2点を注意をしながら、ご提案するように心がけております。
北陸BASE/ 田下