ホクネツのバッチ式乾燥炉/「High・ホットキューブ」納入(愛知県)

商品名/ High・ホットキューブ型式/ HHC-224LC2
有効内寸/ H2000×L2000×W4500主仕様/ MAX350℃・高速熱風撹拌方式

製品乾燥用のバッチ式高温乾燥炉「High・ホットキューブ」を納入しました。

■ ホクネツのホット3兄弟シリーズの1つ「ホットキューブ」の高温仕様です

■ hokunezの「ホット3兄弟」のご紹介

ここではまず皆様にとって全くなじみのないであろう、hokunezの「ホット3兄弟」のご紹介です。

「ホットショット」 → 高温・高静圧ブロワ搭載型の強力熱風発生装置です

「ホットリーベ」 → 取鍋に蓋をするようにバーナーを焚き、予熱・乾燥を安全におこなう装置です

「ホットキューブ」 → 炉内温度の均一化に定評のある、熱風撹拌式バッチ式乾燥炉です

■ 以下のご要望から、「ホットキューブ」の高温仕様をご採用いただきました ‼

・ 最高使用温度350℃

・ 高温熱風循環式で炉内撹拌

・ プログラム調節計による最長6日間の運転に対応

・ コンパクト設計

■ ホットキューブ初・炉体構成製作パーツ数はたったの4つ

工場内での仮組の様子です。

現地での組み立てを容易にかつ工期の短縮のため、構成パーツ数を極力減らして製作しました。

炉内吐出はSUS製ループダクトを施設して、炉内温度や製品の位置を確認しながら適正に熱風噴射口を開口する方式を採用。

最高400℃の熱風が15m/secのスビートで炉内を駆け回り、撹拌を促進し、炉内温度の均一化を図っています。

■ バーナーの設定・システム設計へのこだわり

噴射ダクト内圧が高いため、バーナーブロワは押し込みの強さに定評のある武藤電機社製のMIタイプを、バーナーは軽量かつ堅牢で、メンテナンス性に富み、燃焼性能も優れている成田製作所社製のLC型を採用しました。

■ 現地施工・試運転調整

現地での施工 (装置組立設置・ガス配管・排気ダクト施工)を実施。

設置後は、バーナー調整と炉内温度測定やプログラム調節計のチューニング等を実施。

■ 担当者からメッセージ

今回はホットキューブ史上初の200℃越え乾燥炉でのオーダーをいただきました。

一番考慮した点につきましては、従来のホットキューブの構造では内板のゆがみ等が予想されるため、セラミックブランケットによる内張断熱 t25 を設置しました。

また外部への放熱を抑えるべく、さらに ロックウール断熱t150を加えましたので、炉内350℃のときの外板表面温度は一番熱い扉部で約40℃前後、炉壁においては20℃台まで断熱されております。

今回は乾燥を目的としているため、製品に直接高速熱風が当たることはOKまな条件下でした。水切り乾燥などでは大変な威力を発揮し、また省エネにも大きく貢献しています。

当社では、「ホットショット」を利用した同様の高速熱風撹拌式への改造工事も多数実績がございます。

塗装焼付が用途である場合は、熱風を直接当てることなく、その周囲で空気を回すようにしてダクトの噴射口角度を調節します。

ご興味のある方は、お気軽に当社までお問い合わせください。

hokunez 東海BASE / 新森

完成後写真